嘘つきヴァンパイア様


『夏。ケイトと初めてキスをした。恋仲になり、初めて感じた彼の熱はとても熱かった。同時に愛しい思いがあふれた。


そんな私にケイトは言った。『お前の唇は薔薇のように魅惑的だ。どうして、そんなに美しい。お前が愛しくてたまらない』って。身体を押し倒された時は、あせちゃった』


(これ……。まだ、私が思いだしてないものだ。どうしたら、いいの?呉羽がだんだんと信じられなくなっていく。


もしかして、これがここにあるのは、呉羽が読んで私の記憶を合わせているの?私を利用するために?だとしたら呉羽は私にとってなんだったの?本当に恋人だったの?私は、記憶をなくしたままで、本当の記憶は取り戻してないも?)



日記を閉じ、ぎゅうと本を抱えると、突然部屋のドアがあく。怯えたようにドアの先を見ると呉羽がいた。


< 366 / 475 >

この作品をシェア

pagetop