嘘つきヴァンパイア様
(絶対に怒ると思っていたのに。笑顔で返されて怖いんだけど)
「怒ってないさ。だけど、涼子は知っているか?薔薇とシレネの花言葉」
呉羽の質問に涼子は首を振った。知っているわけがないのだ。詳しいわけではないのだから。
「……そう。それなら、いい。良かった」
一呼吸おき、再び歩き出した呉羽の態度が何か引っかかる。
なぜそのようなことを聞いてきたのだろうか。何かを試されているのか。
一呼吸おいた時の呉羽から感じた違和感に涼子は思わず立ち止まる。すると呉羽は振り返り涼子の名を呼んだ。
「涼子?どうした?」
「あ……う、ん」
(どうしよう。なんか、なんか引っかかる)
「あの、呉羽?」
「……なに?」
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