嘘つきヴァンパイア様
見つかったのだから、絶対につかまると思ったが、彼からそのような気配は感じない。
むしろ、どこか好意的な視線を涼子にむけその肩を支えながら何処かに促す。
「さて、捕虜が目覚めたんだ。お茶でもどうかな?いい茶葉が出来たところなんだ」
「は、はい!?」
「大事な話をしよう。悪いようにはしないよ。だって、君は僕にとって大切な子だから。果てしない過去に永遠の約束をした……たった一人の、ね」
「え……」
意味心な言葉に涼子は戸惑い流されるようにギルドに連れられてしまう。
考えていたのだ。その意味を。同時に、永遠の約束と言う台詞に少し前に見た残像を思いだすのであった。
そして、「まさか」そんな不安が脳内を埋め尽くした。
***
ギルドに促され、広い広間に通された。正方形の長いテーブルに座らせられ、上座ではギルドが優雅に紅茶を口にする。
涼子の目の前にも同じ紅茶とケーキ。天界のもので、パンのような生地に甘い蜜のかかったケーキだ。
だが、かなりの時間が経過しているが、それは減る気配はない。怖くて口にできないのだ。
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