嘘つきヴァンパイア様


何を言われたのか。


理解が出来なくもあったが、衝撃をうけるほどではない。聞きたくなかったって言葉のほうが正しいからだ。


「やめて、ください。そんな、嘘…」

「嘘なんかつかない。第一、「嘘」って言葉に、思い当たることがたくさんあるだろう?沢山、ね」



涼子は言葉を発することが出来なく、黙り込んでしまった。そんな涼子にギルドは続けた。


「君は呉羽に嘘を沢山つかれている。最初から、ずっと」

「……」


「呉羽はね、ある目的がある。そのために、きみの先見の力を奪いたかった。だからカトレアの生れ変りである君を探しに人間界に降りた」


「…やめ、て…ください」

(そんな話、聞きたくない)

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「先見の力は人間の肉体の中で強大な力になりつつある。君は気づいていないみたいだけど、ここに来て、危険を察知するほかに様々な映像を見るようになったんだ」


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