嘘つきヴァンパイア様
ギルドが「アル」と口にすると、背後の扉がゆっくりと開き、そこにいた人物に涼子は言葉が出なかった。
見たことのある顔。その顔は気まずそうに視線をおとし、涼子を見つめ呟く。
「久しぶり……だね。涼子」
「え……か、かえで?」
そこには、白いドレスに身をつつむ楓の姿。楓は涼子の人間界の友人だ。
どうしてこのような場所にいるのか。アナとは何なのか。
突然の登場にギルドと楓を交互に見つめると、ギルドは肩をあげ笑った。
「混乱しているみたいだね。アナ、話してあげるといい。君がここにいる理由を」
「……はい」
アナと呼ばれた楓は、涼子に近寄り、その瞳を見つめた。
「かえ、で…?」
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