嘘つきヴァンパイア様


呉羽が苛立たしく叫んだ、瞬間、涼子の唇が呉羽によって塞がれた。熱いキスだった。息も出来ないほど、強いキス。


息使いも、言葉も出来ないキスを涼子は受け入れざるをえなかった。

抵抗も出来なく、ただされるがままでいれば、不意に唇が離れゴツンと額がぶつかった。


「何回も、何回も言わせるな。お前は俺を信じていればいいんだ。ギルドの言葉なんて間にうけるな」

「くれ、は……っ」

「帰るぞ」

「駄目、だよ……お願いだから…私の話を聞いて欲しいの」


呉羽を見つめ、振るえながら涼子は言う。



「ねぇ、呉羽?私が記憶障害って、嘘だったの?呉羽の恋人だったってことも……思い出した記憶も、私と呉羽のものじゃなくて、カトレア様のものって事も。私のことを……好きって入ってくれた言葉は……全部、全部…嘘なの?」



もう、涼子は止まらなかった。

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