嘘つきヴァンパイア様
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「ごほっ…うっ…」

「涼子様…」

その日から、呉羽は毎日のように涼子を抱きにきた。乱暴に柵に彼女の身体を押しつけながら行われる行為はまるで儀式のよう。



その儀式が終われば、身体は倦怠感に襲われ吐き気に襲われる日々。


呉羽がいなくなると同時にレシィが牢獄にきて、着替えさせられ苦しむ彼女の背中をいつも撫でていてくれた。


「…はぁ…はぁっ…う」


この頃になっても、なにも口に出来なく、吐き気が来ても吐くものなどなく胃液がでることもあった。


「涼子様…」

とても不安な顔で見つめる彼女に対して、今では作り笑顔も浮かべられない。それほど、衰弱しているし、呉羽と共にする時間も苦しくて仕方がなかった。


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