嘘つきヴァンパイア様
触れるだけのキスを涼子は受け入れる。
恥ずかしいけれど、彼の気持ちに答えたく腕に触れれば僅かに空いた隙間から呉羽の熱い熱を感じた。
「んっ」
身体中を絡めとるような熱い口付け。その感覚に逃げようとしても更に深く絡めついてくる。
気持ち良いと、言うか、普通なら懐かしさを感じるキスのはすなのはにこの時のキスは初めての気分が涼子はした。
記憶がないからなのかは、わからない。けれど、真っ直ぐ自分に向かってきた呉羽に答えたく、自らも舌を絡ませると、フラッと身体がゆれ、ガタンとテーブルにお尻がぶつかる。
「くれ…んっ」
顎にあった手が涼子の後頭部に移動し名残惜しそうに唇が離れ、ゴツンと額と額がぶつかった。
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