黒水晶
誰もいないはずの室内に、ひとつの人影。
マイは目を丸くし、その正体に近づいた。
「何してるの?」
マイの声を耳にした華奢(きゃしゃ)な背中は、小さく揺れ動き、
「ひゃっ!!」
驚いたのだろう、小さく悲鳴を漏らした。
少女が振り返った時、マイとテグレンは固まった。
なぜなら、その少女は……。
髪型以外の容姿が、マイとうりふたつだったから……!
「……!!」
少女も、マイの顔を見て雷に打たれたような表情をする。