黒水晶
ブロンドの髪に、青い瞳。
ほぼ変わらない背丈。
違う点といえば、それぞれの洋服と髪型だけ……。
あとは皆、トレースしたように同じ。
今、
初めて対面する少女二人は、
きっと同じことを思ったはずだ。
不思議な匂いがする沈黙。
それを破ったのは、テグレンだった。
「あんたたち、なんてそっくりなんだい!?」
その言葉に弾かれたマイも、何とか反応してみせた。
「ほんとだね!
ビックリしたよ……!
こんなにも自分にそっくりな人、今まで会ったことなかったから……!」
少女はお姫様然としていた。
ティアラをつけ、綺麗なドレスを着ていた。
窓から差し込む柔らかい陽気が、彼女のまとうドレスの糸に反射し、真珠のような輝きを放っていた。
しばしの沈黙。
少女は、見ている者をうっとりさせる穏やかなまなざしで、二人を見つめた。
「私は、このお城に住む、リンネと申します。
ここは、あなたのお部屋でしたね。
勝手に立ち入るなんて、無礼な真似をいたしました。
本当にすみません……。
こちらから大きな物音がしたので、気になって、つい……」
リンネと名乗る少女は、マイと全く同じ声質で言葉を紡ぎ、部屋中に転がった木の実を見渡した。
彼女の言動を目の当たりにし、マイは胸騒ぎを覚える……。