毬亜【マリア】―信長の寵愛姫―
どうして? 何の目的で?
確かに、私は濃姫に話をした。今川義元側にいる術師が、私が帰るのにはとても大事な人だと。
濃姫は、一日でも早く国に帰れるように手伝ってくれるって笑顔で話てくれたのに。
あれは嘘だったと言うの?
「この件は、これで終いにしよう。調査結果は誰にも言うな。儂と藤吉郎だけの胸にしまっておくのだ。良いな」
「承知しました」と藤吉郎が頭をさげた。
すぐに藤吉郎が部屋を遠ざかっていく足音がした。
あのとき、私が濃姫に話をしなければ、術師は生きていたってこと?
今も、こちら側に寝返らせようと藤吉郎が、動いていたのかな?
「信長様、私のせい……だったんですね」
私の傍に戻ってきた信長に、私は口を開いた。
確かに、私は濃姫に話をした。今川義元側にいる術師が、私が帰るのにはとても大事な人だと。
濃姫は、一日でも早く国に帰れるように手伝ってくれるって笑顔で話てくれたのに。
あれは嘘だったと言うの?
「この件は、これで終いにしよう。調査結果は誰にも言うな。儂と藤吉郎だけの胸にしまっておくのだ。良いな」
「承知しました」と藤吉郎が頭をさげた。
すぐに藤吉郎が部屋を遠ざかっていく足音がした。
あのとき、私が濃姫に話をしなければ、術師は生きていたってこと?
今も、こちら側に寝返らせようと藤吉郎が、動いていたのかな?
「信長様、私のせい……だったんですね」
私の傍に戻ってきた信長に、私は口を開いた。