毬亜【マリア】―信長の寵愛姫―
「お前の生きている国では、浮気はいけないのだろう? なのに大目に見ろと発言するのはおかしいんじゃないのか?」

「そうなんですけど。私、なかなか結婚相手が見つからなかったんです。それで……やっと相手が見つかったと思って喜んでいたんですけど」

「運命の相手ではなかったのだろ。戻ったときは、次の男を探すと良い」

「そうですね。そうします。生きていれば……の話ですけど」

 私は肩を持ち上げて、苦笑した。

 私、生きてるのかな? もしかしたら死んでしまっているのかもしれない。

 だからここにいるのかも。

 なら、ここは死後の世界ってこと?

 タイムスリップではなくて、死んだ後の世界。

 まるっきり学校で習った歴史通りに進んでいく死後の世界ってあるのかな?
< 58 / 130 >

この作品をシェア

pagetop