わがままハーブティーはいかが?



昴の宣戦布告なんかうけて西島は私のことどう思っているんだろう


「・・・ねー西島。わ、わたしのことどう思ってるの?」


私は後部座席から身を乗り出しそう言った



もしかして、西島!

実は、私のことが好きだったりして(妄想)


麗しき令嬢と意地悪な執事の禁断の恋?

いいじゃない!ドラマでありそう!




『わたくしお嬢様を愛しています。』

『私もよ、西島』


そして、二人は・・・ーーーー




ーーーーゴホン!


私が妄想の世界に入り浸っているときゴホン!というあきらかにワザとらしい咳払いが運転席から聞こえた。



「お嬢様、麗しき令嬢でいながらその様な、いかがわしい発想はおやめになられたほうがよろしいかと、」


私は妄想の世界からいっきに現実世界へと戻された



「ど、どうして!私の考えてることわかるのよ!!変態!スケベ!!」



・・・ちょっと待って!変態でスケベなのは・・・私自身じゃない?



「ですから、何度もお話ししてるではありませんか。お嬢様のことならなんでもわかる、と」



「そ、それはわかったわ!で!本題よ本題!!・・・ににににしじまは、わわわたしのこと・・・どぅおおもってるの?」



動揺して声が裏返ってしまった






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