わがままハーブティーはいかが?

まさかの添い寝




気がつくと、自分の部屋のベッドで寝ていた

額には濡れたタオルがおかれている


・・・どうして、自分の部屋で寝てるの?

その時、部屋の扉が開かれた


「お嬢様、やっとお目覚めなられましたか。」


・・・ん?


「・・・どういうこと?やっとお目覚め?」


私は鉛のように重い身体を起き上がらせ辺りを見渡した
カーテンは閉まっていたが太陽の光が差し込んでいた


「お嬢様が覚えてないのは無理ありません。お嬢様は昨夜、昴様の屋敷から帰るさい車内で倒れこんでしまったのです。」


昨夜・・・私そんなに寝てたんだ


すると、西島は私の額に自分の額を重ねた


「・・・38.6度ぐらいですね。まだ熱があるようなので、お医者様をお呼びいたしました。」


西島、あなた・・・熱も測れるのね
やっぱり、ただの執事じゃない


「ねぇ。西島、どうして私ここで寝てたの?」

車内で倒れこんだんじゃなかったの?
全く、昨夜の記憶がない


「それは、わたくしがお運びしたからでごさいます。・・・お嬢様、前回に比べ少し痩せましたね。」


・・・は?



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