わがままハーブティーはいかが?



私は我に返り花瓶を割ってしまったことに気付いた


私はなんとかしようと花瓶の硝子に手を伸ばした


「お、お嬢様!硝子に触れてはなりません!」



「え・・・?」


西島がそう言ったときには、硝子に触れていた



「痛っ!!」


硝子が指の皮膚に刺さり真っ赤な血液が浮かび上がる



西島が咄嗟に私の方に駆け寄りハンカチで指を押さえた


純白だったハンカチも徐々に紅色に染まる



「・・・西島ーーー」



「ですから!触れてはならないと言ったではありませんか・・・全くお嬢様は何事にも危機感がなさすぎでございます。」



私は西島にされるがままに近くの棚にあった救急箱の消毒液で指を消毒された



「・・・ごめん、なさい。」


私は俯きそう言った





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