ハレゾラ
彼が用意してくれた温かいタオルで身体を拭くと、彼の大きなトレーナーを着
る。少し大きめでぶかぶかだけど、案外悪くない。それに大好きな彼の匂いがす
るし気持ちがいい。

満足な気分で布団に入ると、お風呂から出てきた彼が、ペットボトルのお茶を飲
みながらベッドに腰掛けた。


「そのトレーナー、似合ってるじゃん」

「うん。ありがとね」


しばらくそんな他愛もない会話を楽しんでいると、ふと少し前の彼の言葉を思い
出した。

……咲さんの裸見ちゃったら、たぶん止まらなくなっちゃう……

我慢させていると思うと、申し訳ない気持ちがこみ上げてきてしまった。


「翔平くん、ごめんね……」


「何が?」


彼が顔を覗き込みながら聞いてくるから恥ずかしくなって、その先は小さな声で
伝えた。


「イブなのに、エッチ……できなくて……」

「……ねえ咲さん。僕の事、色摩か鬼畜とでも思ってるわけ?」

「うん」

「即答って……」


がっくり項垂てれいる姿が可愛くて、手を伸ばすと彼の頭を優しく撫でた。


「元気になったら、あのぉ、そのぉ……。いっぱい……しようね」


ボッと一気に顔が沸騰して恥ずかしくなり、掛け布団をおもいっきり引き上げて顔を隠す。
    
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