ハレゾラ

私の前髪を掻き分け、額に優しいキスを落としてくれた。
「うん」と言いながら頷いて彼の顔を見ると、何だかちょっと考えてる?


「あんな事言っておいて悪いんだけど。やっぱり……キス、してもいい?」


心をキュウ~っと掴まれた。そりゃあ、私だってしてほしいけど……。


「今日は何もしないって言ったのに?」


ちょっとイジワルしてみたくなって、そう言ってみた。


「だって咲さん、目がウルウルしてて色っぽいから……ごめん」


もう、超かわいいんだけどっ!


「翔平くん、可愛過ぎ。うん、いいよ……キス……しても」


「咲さんの方が何倍も可愛い。ありがとっ」


満面の笑みを湛えながら顔を近づけてきた。
< 48 / 237 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop