ハレゾラ
私の前髪を掻き分け、額に優しいキスを落としてくれた。
「うん」と言いながら頷いて彼の顔を見ると、何だかちょっと考えてる?
「あんな事言っておいて悪いんだけど。やっぱり……キス、してもいい?」
心をキュウ~っと掴まれた。そりゃあ、私だってしてほしいけど……。
「今日は何もしないって言ったのに?」
ちょっとイジワルしてみたくなって、そう言ってみた。
「だって咲さん、目がウルウルしてて色っぽいから……ごめん」
もう、超かわいいんだけどっ!
「翔平くん、可愛過ぎ。うん、いいよ……キス……しても」
「咲さんの方が何倍も可愛い。ありがとっ」
満面の笑みを湛えながら顔を近づけてきた。