キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~
あ……あれ??






しかしいつまでも痛みはやって来ない。





変わりにお腹の辺りをグッと後ろから誰かに支えられていた。



恐る恐る目を開けて振り返るとあたしを支える伊勢谷陣と目が合う。






「お前…なにやってんの?」



伊勢谷陣は呆れたような声を出す。




「い、伊勢谷陣!なんでここに!?」


「あ?ここ2年の階なんだけど」





は!!

そっか…!


資材室は1年生の階の下…
つまり2年生の階の奥にあるんだよね。



伊勢谷陣はあたしのお腹から腕を抜く。





「あ…ありがとうございます!」



「別に。つかお前重いな」



「な!ひどッ」





ブンッ

反射的に思わずパンチすると、伊勢谷陣はそれをよけた。





「当たるかバーカ」



伊勢谷陣はクスッと笑う。




ドキッ

不意討ちの笑顔にまた胸が鳴る。


!!///


熱くなる顔にあたしは思わず両手でほっぺたをサッと隠した。

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