Black Coffee.
カチャカチャ、と話している間
聞こえる食器の音。
珈琲をどうしたのか、なんて
聞けずに”ごめんなさい”と
頭を下げた。
「 いえいえ、俺が飲みますから。
それから、菜緒さんにはこれ 」
クラシックが静かに流れる店内は
日差しも風通しもよくて、
居心地がいい。
一人になりたいときにあの窓際の
席で一日でも本を読めるんじゃないか。
小さなお店なのに間取りがいいせいか
すごく広く感じられた。
「 ・・・・? 」
「 珈琲が飲めない菜緒さんに
おすすめな俺の特別メニューです 」
「 特別メニュー・・・ 」