社長の溺愛・番外編



「そっか、ありがとう嬉しいよ」


「でも……怒ってた…さっき…」


元はと言えば俺の身勝手な嫉妬から発展したんだ


しっかり言っておかないと後で大変なことになる


「あのな、怒ってたんじゃないんだ。翼が可愛すぎて困ってたんだよ 」



我ながら恥ずかしいことを言っていると思うが仕方ない


当の彼女は意味がわからないと首を傾げている



「翼は可愛いから、他の男達が翼を連れていっちゃうかもしれないんだよ」



「やだ……慎がいい…」


「だろ?俺も翼が大好きだから他の男に連れてかれたくないんだ」


コクコクと酷く深刻そうに俺の話を聞きながらちゃっかりいらない知識を植えられてる翼



「だからな……なるべく翼には男のひとと仲良くしないでほしいんだ」


「うん……わかった…」


「本当か、嬉しいよ」



チュッと鼻先に短いキスを落として額をコツンと当てる



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