[続]素敵すぎる恋愛・・・あなたの世界へ
私が貴俊さんの妻として顔を出す機会は増えてきているものの

あまり二人が並ぶ姿を見せることはない。

その所為なのか?

みんな私にまで気を使って話しかけてくる。

正直・・・貴俊さんの仕事のことはよくわからないのだけど…

それでも、話しかけてくる人が貴俊さんを慕って人なのか、

それとも仕事でいい思いをしたいと思っている人なのか

それくらいの区別はつくようになってきた。


なんで、人は今の地位や生活に満足でいないのだろうか?

もちろん向上心は大切なことだと思うけど、

普通が一番だった私からすれば、ないものねだりにしか感じない。



こんなことを思うこと自体・・・笠井貴俊の妻ではないのだろうな。


はぁー。やっぱり慣れてきたとはいえ、まだまだ彼の横に立つには気が重い。


体にまとっている装飾品の鎧を脱ぎ捨てたい・・・






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