ライアーライフスタイル

舟木は頬杖をついて、情欲を訴えるように私を見つめる。

さて、今日はどうやってかわそうか。

私は新田主任以外の男性との肉体関係求めていないから、彼の要求には応えられない。

ただし、とびきりの優越感をくれるなら、考えを変えるかもしれないが。

「俺たちがこうやって一緒に飯を食う仲になってどれくらい経ったっけ?」

「さぁ? 一年くらい?」

「いい加減俺の女になってくれませんかね」

私は誰とも付き合うつもりがない。

だけど舟木があまりに熱心に口説いてくれるから、付き合うことを前向きに考えてみたことも何度かあるけれど、結論は決まって却下なのだ。

だって彼には結婚願望がある。

結婚したいなら、私では不適任だ。

本当はさっさと私から手を引いた方がいい。

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