私の片想い事情 【完】

着替えを終え事務所に戻ると、そこには私のデスクに座って亜紀さんと談笑している瀧川君の姿があった。


な、何でいるのっ!?


思ってもいない当事者Aの登場に私の心臓はまた暴走する。


「あっ、みなみさん」

「なっ、何で……」


慌てふためく私とは対照的に、瀧川君は私の顔を見ると嬉しそうに走り寄ってきた。


「何でいるの?た、瀧川君今日休みでしょ?」


私はバックンバックンうるさい心臓で声が震えながらも、何事もなかったように瀧川君に話しかけた。


あぁ、声が裏返ってしまう。


「みなみさんに会いたくて」


瀧川君は私の動揺も見抜いているようで、余裕たっぷりに笑う。


絶対に私の反応を見て喜んでいる。


そんなことはわかっていたけど、冷静に対応なんてできない。



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