私の片想い事情 【完】
そうよ、私は隼人に機嫌悪く当たられる覚えなんてないっ!
そもそも何で隼人が機嫌悪くなるのよっ!
今日一日落ち込んでいた自分が馬鹿みたに思え、私はカバンを手に取り、立ち上がった。
「みなみさん、急にどうしたの?」
「ご飯食べて帰るんでしょ?行くわよっ!」
「は?」
「さっさと戸締りして帰るわよっ!」
そうよ、美少年の後輩とご飯食べて何が悪いのよ!
何であんな勝手なヤツの為に操を立てなきゃいけないの?
私は、呆気にとられる瀧川君を無視して、ズンズンと地響きがしそうな勢いで事務所の廊下を進んだ。
瀧川君は何も言わず、困った顔をして私の後についてきた。
2つ年下だというのに、そんな態度も大人で、またわけのわからないモヤモヤした感情に私は苛ついた。