私の片想い事情 【完】
「ん、おいしい……」
「……っ……全く」
私の様子を見ていた瀧川君がチッと舌打ちをする。
「あっ、ごめんね。迷惑かけちゃったね。私のアパートここから5分もしないから帰っていいよ」
申し訳なさにいたたまれなくて、私はペコリと頭を下げた。
そしたら、頭上でわざとらしい溜息が聞こえてきたので、ふわふわとした気分で瀧川君を見上げた。
うっわ~月の光をしょってる~
キレイな顔がますますキラキラしてる。
そんな馬鹿なことを考えていたら、瀧川君が私の頬を両手ではさみ、コツンと額を合わせてきた。
うっわ……キラキラの顔がどアップ!
「あのさぁ、無防備すぎ」
「えっ?」
「結構俺我慢してんだけど、襲うよ?」
「ふぇ?」
頭がふわふわしすぎて瀧川君の言っている意味がわからず、私は変な声を漏らした。
「酔った女襲う趣味はないけど、みなみさんが自覚してくれないと、本当に襲うから」
じっと目を見つめられ、真剣な顔でそんなことを言われ、私はやっと瀧川君の言っている意味を理解した。