私の片想い事情 【完】
「みなみ、何、やってんの?」
隼人が怪訝そうな顔で聞いてくる。
私の名前を呼ぶ声が少し掠れていて、ドキっとなる。
「あ、ううん、何でもない。隼人起きて水飲んで?冷たいシャワーでも浴びたらすっきりするから」
「……だりぃ」
「本当はお風呂入った方がすっきりするけど、お湯、入れようか?」
「洗ってねぇ」
「私洗うから、入ったら?」
「面倒」
う~ん。返答が短い。これはかなり機嫌が悪い証拠。
「全く……とりあえず、シャワーだけ浴びてきたらどう?」
私は、上体をおこそうと、だらりと垂れさがっている隼人の腕をひっぱった。
お、重い。
さすがにこれだけ筋肉がついていたら腕の一本も結構重く、さらに隼人は全く起きる気がないので、起こすのも大変。
「隼人、ちゃんとして!もう3時になるよ!シャワー浴びてきたら何か食べれるもの作るから」
ひっぱる腕に、もう一度力をこめようとした時、その腕を急にひっぱられた。