私の片想い事情 【完】
夢の中で私は幸せだった。
ふわふわ雲の上で、肌触りの良いタオルケットに包まれている。
ゆらゆら気持ちいいなぁと思っていると、ふわっと優しく背後から抱き締められる。
髪を梳かれ、こめかみや目元にキスを落とされる。
ふふふふ、くすぐったいのに気持ちいい。
クスクス笑っていると、「笑うなよ」と低い声が降ってくる。
あなたはだあれ?
あっ、やめないで。ずっと触れていて、ずっとキスをしていて。
夢の中のせいか、言葉にしなくても、願いは叶う。
大きな手で頭を撫でられ、またキスの嵐が始まった。
ふふふ、やっぱりくすぐったい。
「やめて欲しいのか、して欲しいのかどっちだよ」
何て都合のいい夢。
大好きな隼人の声が聞こえてくる。
多分、これは私の願望が妄想となり、そして夢という形で叶えてくれているんだ。