私の片想い事情 【完】
事務所のドアを開くと、私の目には、モデル並みのルックスの男の子二人が飛び込んできた。
何だこの美形二人は!と目をパチパチと瞬かせた。
ホ、ホストクラブ?
事務所はLED蛍光ライトしかついていないのに、なぜか二人の空間はキラキラ光っている。
「浅井さん、紹介するからこっちに来て」
目をごしごしさせて呆然と立っていると、受付のおばちゃんが機嫌よさそうに私の名前を呼んだ。
受付のおばちゃんと言ってもこの方は勤続15年のベテランさんで、西本富美さんという。
「はい……」
私はドキドキしながら二人の前に並んだ。