私の片想い事情 【完】

「隼人、ゴーグルはいつでも買えるけど、その大会用のファイルは大事なんだからしっかりしてちょうだい!」

「でもみなみが見つけてくれたじゃん?」

「そういうことじゃなくて……」


呆れて言葉を失う私の横でクスっと笑う声がした。


「何だかみなみさんってホント西崎さんの世話女房みたいだなぁ」

「は、はぁ?」


何を突然言い出すのよっ!


コイツまた地雷を踏む気か!?と私はジロっと瀧川君を睨んだ。


隼人はというと、気にした様子でもなく―――


「そうだな。俺みなみいないとなんにもできないもん」



その言葉に、また私の心臓がドキンと跳ねた。



< 70 / 480 >

この作品をシェア

pagetop