私の片想い事情 【完】
「瀧川君、お疲れ様」
「はい、お疲れ様です。今日は特に勉強になりました」
急に真面目に答える瀧川くんにびっくりする。
いっぱい覚えることがあって、知恵熱が出たとか?なんて失礼なことを考えてしまう。
「みなみさん、今めちゃくちゃ驚いた顔してる。失礼ですよ」
瀧川君は髪をタオルで拭きながら私の傍に座る。
シャンプーの匂いがふわっとした。
絶対にドラッグストアとかで売ってないシャンプーだな、ととんちんかんなことを考えていると、真面目な顔をした彼が顔を近づけてくる。
何でこう近くに寄ろうとするかなぁ……
こういうの、慣れてないからヤメテほしい。