私の片想い事情 【完】
「み~な~み~。ガラガラ…ほまえ…ガラガラ…何時入り?」
うがいをしてから喋れないのか?と思いつつ、そんな子どもっぽいところがかわいいと思ってしまう私はやっぱりイタイ女なわけで。
でも、そんな感情なんて悟られないように私は素っ気なく答える。
「私は午後からよ」
「じゃあさ、ゴーグル買ってきて?」
何がじゃあなのか全くわからない。
「ねぇ、また切れの?」
「ん~まぁ……」
隼人から歯切れの悪い返事が返ってくる。
どうせ、女子高生か主婦クラスのおばちゃんたちに取られたんだろう。