理想の瞳を持つオトコ ~side·彩~
「クスクスクス。
ホンマに素直な人。
逸晴もそこが気にいったんかしら?
さぞかし、夜の反応も素直なんやろうねぇ」

口の端を上げて顎先を上げ、薄く笑う優香さんに、ついカッとなってしまって…

「し、失礼なコト言わないで下さい!!」

再び大きな声が出そうになって、慌てて自分で時分の口を押さえる。


「あら、この程度で動揺するようなオボコにちょっかい出すやなんて、逸晴も人が悪いわ。

それとも…これくらい色のついてへん方が、転がしやすうて楽やと思たんかしら?」

私のコトを上から下までジロジロと見ながら、嘲笑うようなその態度に…

「イッセイと…どういう御関係かは存じませんが、あんまりじゃありませんか?」

怒りに任せて、まんまと優香さんの挑発にのってしまっていた。


「私のコト、逸晴から何にも聞いてないやなんて、信頼関係疑うわ」

優香さんは、フッと鼻で笑うと…

「知らんのやったら、教えたげるわ。
逸晴が…、笹森が…、言いたがらんウチのコト」

そう言って、薄く冷たい笑いを浮かべた。
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