理想の瞳を持つオトコ ~side·彩~
ガイドブックの文字を追うより、うんと解りやすい、イッセイのガイドのおかげで、清水寺を満喫するコトができた。


帰路へ向かう為に、再び清水坂へと戻ると…

「暑かったし歩いたから、疲れたやろ?
茶店にでも寄ろか?」

イッセイの魅力的な提案で、冷たいグリーンティーと、わらび餅を食べながら、茶店で一息つくコトに。


「『ちゃみせ』って響き、いいね。

カフェや喫茶店より、ずっとこの雰囲気が伝わるもの」

ふふふっと笑うと…

「アヤは、何でも楽しそうやな。
見てるとこっちも笑顔になるわ」

穏やかで、優しい眼差しのイッセイに…

「楽しいよ!
今まで知らなかった世界だもん」

ニコニコして答えると…

「アヤの知らない世界?
ほな俺も、もっと教えたろかな~」

ニヤリと笑うイッセイは、絶対にヨクナイコトを考えてる顔で…

「昨夜覚えたばかりの初心者なので、いっぺんには無理です!!」

焦って思わず力が入った私に、イッセイはお腹が捩れる程の大笑いをして…

「えっち」

と、小さく囁いて、私を赤面させた。
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