中指斬残、捌断ち儀


ほとんど治りかけらしい。死神の特異体質にしても出来すぎだろ、と藤馬は思ったわけだが。


「五日は経った」


「あー……」


痴呆気分に陥ってしまったのはさておき、そこまで寝込んでいた自分が間抜けだと思えてきた。


タオルが落ちないように右手で固定しつつ、藤馬が首だけを五十鈴に向ける。


「でもよぅ、なーんか凄い傷じゃなかったっけ?かなり血い出てたと思ったんだけど。五日程度で歩けるって、どんだけだってーの」


「さざめきの腕がいいんだろう。松葉杖(これ)も実際要らないところだが、絶対安静らしくてな。ど、ドクターストップ?なるものを受けた」


「受けたんなら、そもそも動くなよ……」


頑丈な体だ、とドクターストップ(行動禁止命令)が出されても歩いてみせた体に言う。


「それで、お前は、その……」


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