中指斬残、捌断ち儀


置き物として、ブレスレットとして、壁に埋め込んだものもあって、ガーネット、アメジスト、タイガーアイなどと種類も豊富で、中でも一番多かったのがクォーツ(水晶)の透明なものだった。


綺麗な石だなんて幼子にとっては、光り物を見たカラス並みに反応してしまう。


百種はあろう天然石の中でも、僕はアズロマラカイトという藍と翠が混ざった、さながら地球みたいな色をした天然石が好きだった。


伯母さんに隠れて部屋に持っていき、眺めたけど、すぐに見つかり怒鳴られたために、もうしなくなった。


蜘蛛の子のようにある数でも、伯母さんにとっては一つでもなくなれば、分かってしまうらしい。


『この方角にこれがなければ、悪い気が!』と当時は何を言っているか分からなかったけど、伯母さんにとっての天然石とは命を守るための補助器具みたいなものだったんだろう。


< 128 / 1,127 >

この作品をシェア

pagetop