中指斬残、捌断ち儀


そんな状態が“異常”とも思わないし、逆にこの部屋は――ここに籠っていれば伯母さんとの接点をなくしてくれる場所だから落ち着く場所でもあった。


例えそこが、臭いものには蓋の隔離部屋な役割を持っていたとしても――


「ランドセル、ここに置いておくからな。布団敷くぞ」


まだおぶさりたい僕を察した五十鈴さんは、ギリギリまで僕の望み通りにさせてくれた。


六畳間の和室の真ん中に布団を敷いたあと、五十鈴さんがその上に僕を下ろした。


「寝る前に着替えた方がいいな。汗もすごいが、着替える前に……」


何やら模索する五十鈴さん。


「っっ、ここまでくれば何をしても同じだ……!」


いったい何に腹を括ったのか……


ばしんっと膝を叩いたあとに、「待っていろ」と部屋を出ていく五十鈴さんは、しばらくして洗面器とタオルを持って戻ってきた。


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