中指斬残、捌断ち儀
「あの……」
冷静に、僕が知らなくて、ここにいるならば、伯母さんが招いたのかと、客人として迎えようとした僕。
画板を脇に置いて、こちらに向かう男との距離を縮めた。
今、伯母さんはいない。その旨を伝えようとした声が。
「中指、美味かったか?」
呑み込んだ。
ぐるんと思考が反転した気さえもする。
中指。
禁句というわけでもない、中指だなんて僕の指にもあるし、日常的に見る部位だから今まであまり気にも止めていなかったのに。