中指斬残、捌断ち儀


パカッとケータイ開く五十鈴さんだけど……十人も少ないような。でも、人間以外の死神ものさしで見たら、妥当な数なのかもしれない。


証拠を見せつけられた藤馬さんが、うっと呻く。……本当に友達がいないんだ、この人。


「僕が藤馬さんの友達第一号ですね」


「だーかーらー、てめえは俺の遊び道具なんだよ。大人しくいじられてろ、ボケ」


ツバでも吐くような悪口を吐いたあとに、藤馬さんが碁盤ある部屋の隅っこに戻った。


ぼりぼりせんべいを食べ初めて、友達ゼロ話題を無視する姿勢になっている。


「で、渉」


「え、は、はい」


なんか呼ばれたので、五十鈴さんと目を合わせた。


綺麗な正座をする五十鈴さんだが、どこか体を前に出すような、わくわくと期待する表情で。


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