中指斬残、捌断ち儀
気にしないでくださいと言おうとした矢先、五十鈴さんが藤馬さんに声をかけた。
「そうだ、藤馬。お前ならいくつか分かるんじゃないのか。結構いい歳だろう?」
「おっさん扱いすんなやっ。知るか、俺が興味あんのは呪い系統なんだよ。時代の移り変わりなんてえのは、教科書で習えってんだ」
「呪いに関連して――“ついで”として知ることはないのか。渉に教えてやってくれ」
「かーっ、都合いい時だけ俺に頼んのかよ」
「そうか、藤馬に頼った私が間違っていたな……。教えられなくてすまない、渉」
「……」
詫びる五十鈴さんを藤馬さんが力抜けたような顔して見ていた。要するに、変な顔。
「一つだけ“オススメしねえ方法”はあるぜぇ」