中指斬残、捌断ち儀
「呪うべきはあなたの産みの親だ。呪物を産んだ親を不幸にしろ。――あんたの親が幸福になるなんてあってはならないっ、“あたしを不幸にしたんだから、許されないのよ”!一生、笑顔になんかなってはならない!
“あいつらの家族もろとも不幸にしなきゃ、あたしの幸福に繋がらないのよ”!」
「……」
どこか違和感を覚えた。
いつもと違う。
水をかけて、僕を責めて、とまでなら“浄め儀”の一環として見られたが。
伯母さんの私情が混じり始めたことに、おかしな心境が芽生えた。
僕なんかを引き取ったストレス発散もあると勘づいてはいたけど、それでも伯母さんは前提として呪い浄化の目的を置いている。
全ては僕のために。
もう周りが呪われないよう、呪ってしまう自身を呪えとまでは教えられてきたけど。