中指斬残、捌断ち儀
柄杓も当たらず、伯母さんの罵声が飛んでくる。
「あんたのせいだっ、あんたがいるから悪いんだっ。生きているくせに人を不幸にするだなんて、何様のつもりだ!
あたしは幸福になるのよっ、選ばれたのだから、なのに……なのに、どうして“あたしの思い通りに生きていけないの”!」
声に水分が含まれたような気がしたが、咳払いをしたあとにいつもの声に戻る。
「不幸になるべきはあなたです。周りを不幸にするならば、頭冠様と私の力で、あなたの呪いを反転させましょう。
私を幸福に、そうして私を不幸にすべきものを呪いなさい。あなた自身を、そうして、私を貶める者たちを」
冷静な声が、諭すように降り注ぐ。