中指斬残、捌断ち儀
「まだまだひよっこだが、俺の術を弾くあたりは見込みあんなぁ。俺はわたるんを傷つけるつもりなんかねえ――高みの見物らしく、てめえの不幸で腹を膨らませるだけだったんだが、“その悪意にソレは反応しちまった”。
もう少しすりゃあ、物理的な危機を弾くだけじゃなく、悪意そのものも弾くようになるんじゃね?
殴ろうとする手を弾く防御が、次は殴ろうとする意思そのものに攻撃すっかもなぁ。
てめえに悪意あるやつみーんな、ぶっ壊れちまうんじゃね?」
そこに反則藤馬さんは含まれないとは、聞かずとも分かったけど。
「悪意なくとも、僕は……周りを不幸にするんじゃないんですか」
いるだけで周りを不幸にする。五十鈴さんから、それはあり得ないと言われていたが、それ以上に伯母さんから言い聞かされていたから、僕の戒めみたくなっていたことを。