中指斬残、捌断ち儀
「守るって……」
「それだけてめえの“傷つく頻度が多い”ってことだろ?あの水かけは傷はつけないにせよ、わたるんが“苦しがって”んのが分かっちまう。分かるなり、後ろのソレは“守りたい”って思い、どんどん力をつけていく。
ここまでくっと、母親だな。あー、生前は女なのかも。“成長途中”だから判別できねえけーど」
母親と言われて後ろを見るが、そこには何もいない。
守られている、母親が子を守るように、過保護すぎるほどに。
――二十歳になったら、この手で殺すために。
知らずと寒気がしてきた。濡れた髪から肌に落ちた雫の方が温かく感じる。