中指斬残、捌断ち儀
(三)
その日の夕方、珍しく伯母さんが帰ってきた。
伯母さんの帰り=暗くなってからという概念があった僕は当然、『早いな』と思ったけど、わざわざそれを当人に言うことはしない。
おかえりさえも言わないのだから。
一つ屋根の下でも、顔を合わせるのは廊下ですれ違う程度な関係に馴れ合いなんかない。伯母さんもあまり僕との接点を持ちたくないので、僕はいつも通りに自室に籠っていた。
休日分で多くなった宿題をこなしていく過程で、ご飯どうしようかと思う。
いつもならば伯母さんが帰ってくる前――七時ごろには食べるけど、今は五時すぎあたり。まだお腹は空いてないが、時間が経つにつれて腹の虫が騒ぎ出すことだろう。