中指斬残、捌断ち儀


「肩身が狭いだなんて、だったら“僕が広くしますよ”。簡単にできるでしょう?それぐらい、ただ僕がさざめきさんに『ありがとう』と言えばいいだけなんですから……!」


生きる価値がない、他人の評価で己の得点を決めるならば、他人(僕)だからこそできること。


もう決して、さざめきさんを無力呼ばわりされないように。


「半永久の寿命だかなんだか、僕にはさっぱりですが、これだけは言えます。『さざめきさんのおかげで助かった』って、『ありがとうございます』って……

あなたが――っ、『あなたがいてくれて良かった』って言えるんです!」


五十鈴さんにも言ったように、人生において自身をないがしろにしてしまう人たちに、『そんなことはないです』と――


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