中指斬残、捌断ち儀



「こんな僕に――」



手を伸ばしてくれてありがとう、と。


言いそびれたのはさざめきさんに頬を引っ張られたから。


後ろから伸びた指がむにーと痛くはないぐらいに引っ張られる。


「分かっているくせして、分かっていない。君の中の君は、“他人しか見ていないのか”」


「っっ……」


呆れ返ったような声のあとに指を離された。


攻撃、ではないけど、さざめきさんにあんなことをさせる言葉を口にしてしまったのかと僕が振り向けば。


「ありがとう100%」


頭をくしゃくしゃされた。


「内訳、君のおかげで助かった50%。君と出会えて良かった50%」


「――、え」


それは、その言葉は。


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