中指斬残、捌断ち儀


「ありがとう、渉くん」


無造作に撫でてくる彼の口元が笑っていた。何をしても真一文字で感情なんか表情と繋げなかった人なのに。


「息子にするなら君にしよう」


「え」


「はあ!?」


突拍子もないことに驚いたのは藤馬さんの方が上だった。


「まっ、ふざっ……身分証出せねえてめえが、そのガキ養子にできるわきゃねえだろうがっ」


「間違えた。息子ができるなら渉くんみたいな子がいいなぁ」


「間違えすぎだ、変人が!」


「なにをそんなに焦っているんだ、お前は?」


「焦ってなんかねえよっ。目がとーとー節穴になったかよ、ビンゾコがっ」


「渉くんはさざめきさんのもの100%。――内訳、プリティーだから60%。一緒にいたいから30%。守ってあげたい10%」


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