中指斬残、捌断ち儀
人によっては『その程度のことで』『所詮は社交辞令』と言うかもしれないが、“意思あるゴミ”としてはその選ばれたことに歓喜しそうになった。
もう誰も拾ってくれないと、『仕方がない僕(ゴミ)は僕(要らないん)だから』とも思って、捨てられたことに何も思わないようにまで至っていた“諦め”が。
選ばれたことで枯れた花が開花したような気持ちになった。
社交辞令、どうせ養子にはなれない。そう思うこともできたのだけど――さざめきさんに対して、“そう思えるわけもない”。
「ぼ、く……」
「君みたいな息子がいいって、きっと五十鈴さんも思っているよ。君は好かれやすいから」
「おい、まて、色つきビンゾコ。それじゃあさも、クソガキを息子にして、てめえは父親、あいつは母親ってことになってんじゃねえかっ。ふざけんな、クソガキもあいつも俺のもんなんだよぉ!」