中指斬残、捌断ち儀
(五)
五十鈴さんがお母さんで、さざめきさんがお兄さん、藤馬さんはポチ……というわけにもいかないので、お父さんにしておくとして。
家族が増えたことは心強かった。
三人も。
三人だけ。
多い少ないどちらと思われようが、僕にとっては大切な人たちだ。
中学生の僕が一人暮らしをできていたのは五十鈴さんたちのおかげだろう。
五十鈴さんは料理を教えてくれたし、さざめきさんは僕の体調管理に目を光らせて、藤馬さんは……ええ、一人の寂しさを覚える暇も与えてくれませんでした。
僕の人生において重要点たる三人、そうして後一人。
僕の人生にレールを敷いてしまうほどに、影響力を持った伯母さんだが、以来、毎夜、かごめをあの石段で歌うようになってしまった。