中指斬残、捌断ち儀
だからこそ、僕は何度も助けられた。頭下げてお礼を言わなきゃいけないほどに、けれども二人は決まって言う。
『お礼されることじゃない』
と、僕の下げる頭を上げさせた。
照れたように笑う二人に悪意はなく、裏表すらもどこにあるのか。分かっている、二人は『好きでやっているから』と僕に恩を着せるためではないのは分かっていたけど。
『俺から言わせりゃあ、あいつらはてめえに“期待”しすぎてんだよ。バカだなぁ、わたるんの性格が変わるわきゃねえのにー』
僕を卑下する呪法師が的を射る。